2年前の体験です。
何故、今更まとめようと思った?
このブログに来られる方の検索のキーワードの上位に、【シロッカー手術】がありますが、今まで手術のレポはありませんでした。
※シロッカー手術抜糸のレポがあるので、そういう結果になっているのだと思います。手術当時はアメブロで更新しており、手術の記事はこちらのブログに移行しておりませんでした。今回の内容は当時の再編+補足になります。
需要がありそうなので、今更ですがシロッカー手術体験レポをまとめてみました。
シロッカー手術とは?
妊娠中期以降の流早産の原因として最も多いものは頸管無力症であり、原因の約半分を占めていると言われています。自然に子宮口が開いてしまうことにより流早産に至るため、その治療ないしは予防策として、子宮頸管を縫宿する手術が行われるのが一般的です。
頸管縫宿術には
- 切開なしで比較的簡単に出来るマクドナルド法
- 膣壁の切開が伴うシロッカー法
があります。
どちらを選ぶかは主治医の判断です。患者側で選ぶ事は大抵出来ません。私の入院していた病院では、シロッカー法が大半とのことでした。
インターネットホスピタルさまよりこちらの画像をお借りしています。
羊膜炎だと手術出来ない…!
羊膜が脆くなっているので、手術の刺激から破水に至る可能性が高いのです。
なので抗生剤の投与(点滴)や膣洗浄、膣剤での治療を繰り返し、炎症の数値が落ち着いた後、手術に至ります。
私の場合、当時子宮頸管無力症と羊膜炎の診断を受けており、羊膜炎が落ち着くまで約2週間治療をし、その後手術をしました。
手術の記録
- 08:00 朝食(os1)
- 09:00 血圧体温測定
- 12:00 昼食(os1)
- 12:15 手術着に着替え。
- 12:30 点滴開始。
- 13:30 手術時間を大幅に前倒しの連絡。
夕方位からの予定が急遽前倒しに。夫早退するも手術前に間に合わず。
- 14:00 トイレ後弾性ストッキング着
- 14:10 車椅子で手術室へ。
- 14:20 手術室にイン。
- 14:25 手術台でタオルをかけられ裸になる。
- 14:30 機器装着後、腰椎麻酔開始。
- 14:45 麻酔の効きを数分おきに確認。
胸の上にのれん状の仕切りを作られ、脚は手術用に固定(感覚がないので予想)
-
14:50 手術開始
聴覚からの恐怖を軽減する為、許可を得て音楽プレーヤーとイヤホンを持ち込む。
- 15:25 手術終了。
- 15:30 説明受けつつ機器外される。
- 15:35 ベットの上で着替え。
- 16:00 ベットのまま病室に移動。
- 16:10 病室着、フットポンプ着用。
胸より下の感覚がほぼゼロ。痛みがないので2時間程うたた寝。
- 18:30 鈍い痛みで目が覚める。
- 18:40 痛み止めの点滴開始。
- 19:40 点滴終了、更に痛みが強くなる。
徐々に麻酔が効くと言われ、必死に耐えるも痛みは酷くなる一方。1分に1回の激しい痛みと張りが規則的に続く。
- 20:30 張りが強くなりNST装着。
- 20:45 鎮痛座薬投入。
- 21:00 夫帰宅。(通常の面会は20:00まで)
- 21:30 座薬が効き意識が混濁としてくる。
二時間程完全に意識を失う。
- 00:00 お腹の痛みが沈静化。
痛みは収まったものの、尿管の不快さとフットポンプの痒みで全く寝れず。
- 07:00 血圧体温酸素測定。
- 07:20 採血、抗生剤点滴。
- 07:45 尿管とフットポンプ終了。
- 08:30 朝食(通常食)。←頭痛で全く食べれず
- 09:00 鎮痛座薬。
- 09:30 検診と消毒。
その後退院までの約2週間、絶対安静と張り止めの点滴(ウテメリン)を24時間投与。
点滴痕を少しでも早く綺麗に治す方法を以前まとめました。併せてご覧ください。
私的、シロッカー手術のアドバイス。
-
- 手術開始時間は前後余裕を見ておく。
- 手術自体は麻酔があるので痛みなし。
- 術後数日、麻酔の副作用でかなり辛い頭痛に苦しむ可能性あり。
- ダメ元で要求を伝える。(音楽プレイヤーの持ち込みや付き添いの延長、個室に変更、痛み止めの追加等)
- シロッカー手術の麻酔は意識がハッキリしているので聴覚からの恐怖は覚悟が必要。怖がりな方は何らかの対策を相談がオススメ。
☆シロッカー手術体験談まとめ☆
27日入院した費用や保険金、シロッカー手術にまつわるお金の話の一覧です。
何度も手術を体験していますが、シロッカー手術は子供の命がかかっているものだったので、より一層怖さを感じました。
私の場合、羊膜炎の治療が落ち着き手術に持ち込むまで2週間かかり、手術後も状態が安定して退院するのに2週間かかりましたが、シロッカー手術のみで経過の良い方なら、手術日を合わせても4〜7日で退院出来る様です。
逆にシロッカー手術後もずっと経過が良くなく、37週まで24時間点滴に繋がれ、絶対安静中の方も病棟には沢山いました。
やる手術は一緒でも、経過は人それぞれです。
色々あって大変ですが、無事出産に辿り着くには、入院もこの処置も必要だったと私は思っています。
シロッカー手術抜糸の話はこちら→シロッカー手術抜糸レポ
どなたかの参考になれば幸いです。