無事産後検診を終えたので、一つの区切りとして領収書の整理をしました。
出産費用は約70万でした。
初産、自然分娩(正常分娩)、入院日数7日でした。
(息子の治療費とnicu入院費は乳幼児医療証で無料だったので含まず)
一般的な出産費用より少し割高になりましたが、都心のnicu併設の最新病院ですので、この位が相場な様です。(近場の御三家病院も同価格帯なので)
価格を選ぶか、リスク軽減を選ぶか。
一昨年亡くした子の妊娠中にかかっていたのは、某都立病院でした。
この界隈では珍しい低価格のお産(48万)で、当時は妊娠に対する意識も危機管理もなく価格で選び、出産の予約をしました。
それから間もなく切迫流産と羊膜炎。そして羊膜炎が原因の高位破水を19週で起こしました。
現在かかっている病院の医療体制なら生き延びる事が出来た様に思います。そもそも羊膜炎であることを見逃さず、破水に至るまで悪化させなかったと思います。
ですが当時かかっていた病院では、助かる可能性は限りなく低く、助かっても障害が残るから諦めた方が良い、転院も無理だろうということでした。
(長期の管理入院になるので、出産予約を既にしている人の受け入れが優先であることと、NICU併設の病院は常に満床であること、22週を超えていないとリスクが高すぎる等の理由で、転院の交渉をしても無駄だと言われました)
この苦渋の経験で私たちが学んだことは
「万一の時に助けたければ、然るべき病院で最初からお世話になるしかない」
そういうことでした。
息子も危なかった。でも救われた。
実際殆ど呼吸をせずに産まれてきた息子は、きちんとした医療体制のあった病院だからこそ、何の後遺症もなく無事に生き延びることが出来ました。
そもそも出産まで辿り着けたのはこの病院のお陰だったと思えるので、妥当な金額でした。
いやらしい話ですが、命はお金である程度買えます。出産に限らず、より効果が期待出来る先進医療を受けるなど、お金をかければ治療法は選択することが出来ます。
出産は貧富問わずされるものだから、差異がない事が理想ですが、これが現実。
産院選びは親が子にしてあげられる最初の事だということを、これから妊娠、出産を経験する方に少しでも知って貰えたら嬉しく思います。